- 概要 -
氏名という言葉は昔の名残で、武家などの位の高い人に対して使われていた言葉、名前は平民や「氏」がなかった人に対して使われていた言葉という違いがある。
- 詳しい解説 -
氏名も名前も現代ではそれほど意味に違いはないが、そもそもの使い方としては大きく違いがあった。
氏名は、まだ武家がいた頃、位の高い人に対して「氏名」つまり「氏」を聞くときに使われていた言葉。だが現在では、氏名というと、苗字と名前を聞くときに使われる言葉になっている。
それに対して名前は、武家がいた頃、位の高くない人「氏」がなかった人に聞くときに使われていた言葉。現在では、苗字ではなく名前のみを聞くときに使われる言葉になっているが、「名前」と言っても「苗字」と「名前」を両方聞いている場合もある。