捨てると棄てるの違いとは

捨てると棄てるの違い・意味

捨てると棄てるの違い
                   

- 概要 -

捨てるは現在手にしているものと現在手にしていないもの、どちらも対象にしているが、棄てるは現在手にしているものしか対象としていないという違いがある。

- 詳しい解説 -

捨てるも棄てるも同じような意味にとらえがちだが、「すてる」範囲が違っている。

捨てるは現在手にしていないものも手にしているものも対象としている言葉である。例えば、「今日の夕飯はお肉とスープにしようと思っていたが、給料日前なのでスープを買うのはやめよう(捨てようの意味を含んでいるもの)」や「夢の職業(まだ職業に就く前)は捨てて実家を継ごう」や、「古くなったパソコンを捨てよう」という風に使ったりする。

それに対して棄てるは、現在手にしているものを対象としている言葉である。例えば「昔の服を棄てる」「日記を棄てる」「ゴミを棄てる」などである。だが現在では「棄(す)てる」は常用漢字として認められていないため、「捨てる」という言葉が使われる。また「廃棄(はいき)」の「き」としては常用漢字として認められているため、「廃棄」は現在でも使われている言葉である。