足元を見るの語源由来

「足元を見る」の語源

相手の弱点を見抜いてそこにつけこむ事を足元を見るっていうよね。これは昔の人がやっていた商売に由来するんだ。昔は、遠くに行くにも今みたいに車や新幹線があったわけじゃないから遠くに行きたい人は自力で歩くか、船、かご、馬なんかを利用していたんだ。船は船頭さん、かごはかご屋さん、馬は自分で乗った人もいるかもしれないけど乗れない人は馬方さんっていう人に乗せてもらっていたんだ。

こうした商売人たちは、旅人から運賃をもらう時に旅人の足元を見てその人がどのくらい疲れているかを判断して、その疲れ具合によって運賃を釣り上げていたんだって。何でこんな事をするのかというと、例えばすごく高い値段を言われたとしても、すごく疲れているお客さんだったら高い値を払ってでも利用してくれる可能性が高い事が分かっていたからなんだね。こんな商売方法から、相手の弱みにつけこむ事を「足元を見る」って言うようになったんだ。