「塩梅」の語源
「塩梅」は、料理や物事の加減や体の調子なんかを表現する言葉だね。昔の人は、塩と梅酢で料理の味を整えていたんだけど、この2つを合わせて「塩梅(えんばい)」と呼んでいたんだよ。料理の加減が丁度良いことを「塩梅(えんばい)が良い」と言っていたとも言われているよ。
じゃあ何で「えんばい」が「あんばい」になったのかというと、「あんばい」っていう言葉にはこれとは別に物事をほどよく処理したり並べたりする事を意味する「按配、案配、案排」といった表記があるんだよね。これは「塩梅」とは似ているけど使い方が違うんだ。「塩梅」の方は料理とか物事の具合を表現する時に使われる言葉なんだけど、「按配、案配、案排」は物事をほどよく処理したり並べたりする時に使われる表現なので、これを料理の加減なんかを表す時に使うのは間違いだね。