「急がば回れ」の語源
急いでいる時は少しでも近道をしたくなるものだよね。でも、急いでいる時ほど遠くても安全な本道を通った方が最終的には早く着実に目的に到達するっていう意味で「急がば回れ」っていう言葉があるよね。この言葉の語源は室町時代の和歌に関係しているんだよ。
室町時代の和歌で「もののふの矢橋の船は速けれど急がば回れ瀬田の長橋」っていうものがあるんだよね。意味を簡単に説明すると「もののふ」っていうのは武士の事なんだけど、矢橋の船を使えば早く目的地に付ける気がするけど、瀬田の長橋の方を通った方が結局は安全で確実だよっていう事を意味している和歌だよ。矢橋の船は遭難する事が多かったからこんな和歌が詠まれたと言われているよ。この和歌から「急がば回れ」っていう慣用句ができたんだ。