「一巻の終わり」の語源
物事の終わりや、もう手遅れの状態、特に人生の終わりなんかを「一巻の終わりだ」なんていう事があるよね。意味を知らない人が文字だけを見たら単行本の1巻の最後の事かな?なんて思ってしまうかもしれないね。語源を辿ってみると、実はこの捉え方もあながち間違いではない事に気付くよ。
「一巻の終わりの「巻」っていうのは昔の巻物とか巻き本、フィルムなんかの事を指すんだ。昔は今みたいに本がとじられた状態ではなくて、巻いてあったんだね。だからこの一巻きに描かれている物語の結本を一巻の終わりって言ったんだ。この事から派生して、物事の終わりや人生の終わりを「一巻の終わり」って言うようになったんだね。