「金輪際」の語源
「金輪際、私に関わらないで下さい!」とか「金輪際お断りだ!」と言った否定的な使い方をする事が多い言葉だね。「金輪際」っていうのは、「二度と」とか「決して」とか「絶対に」という意味を持つ表現だけど、「絶対に」と言われるよりも「金輪際!」って言われた方がより強く否定されている気がするのはなんでなんだろうね。
この「金輪際」っていうのは、本来は仏教用語の一つで、金輪と水輪の接する部分の事を指して使われる言葉で、「とことん」や「底の底」や「地の果て」っていう意味があるんだ。(仏教の考えでは、この世は三輪に支えられていて、下から風輪、水輪、金輪、そしてその上に大地がある。
つまり金輪際は人間界から最も果ての場所っていうことになるよね)。現在は「金輪際〜しない」など、打消しの語を伴って「二度と」や「決して」の意味になったんだ。