「左官」の語源
左官(さかん)屋さんを大工さんだと思っている人がいるかもしれないけど、細かく言うと左官屋さんは壁を専門に塗る職人さんの事なんだ。左官という言葉の語源は、平安時代に遡るよ。
平安時代には朝廷の役所の事を「木工寮(もくりょう)」といっていたんだ。宮殿の中に入れるのは一定の身分の人だけと定められていたから、いくら「木工寮」に属していても身分の位が低ければ宮殿内の仕事はできない事になってしまうんだ。でもできれば腕の良い人に仕事をしてもらいたいよね。そこで「木工寮のさかん」という位を仮に作って与える事で宮殿内への出入りを許可していたんだ。
これが段々と広まっていって壁塗り専門職人全体を示す言葉として使われるようになったんだよ。