流石の語源由来

「流石」の語源

「予想通り、たいしたものだ」なんて意味で使われる言葉だね。「流石(さすが)」の語源は中国に関係しているんだよ。

昔の中国に孫楚(そんそ)という人がいたんだけど、この人は人付き合いが苦手でとっても負けず嫌いだったんだ。その孫楚がある時、世間を離れて山の中の大自然に囲まれて暮らそうと考えて、親友にこう打ち明けたんだ。「石に漱(くちすす)ぎ流れに枕す、という生活をしようと思うんだ」でもこれ、間違いだったんだよね。

本当は「石に枕し流れに漱ぐ」が正しいんだ。これを聞いた親友は「どうやって流れを枕にして石で口をすすぐんだい」と笑ったんだけど、これに対して孫楚は「流れを枕にするのは耳を洗うため、石で口を漱ぐのは歯磨きするため」と負け惜しみを言ったらしいよ。負け惜しみとはいえ「流石」の返しだよね。こうしたエピソードから「流石」という言葉が生まれたと言われているよ。