推敲の語源由来

「推敲」の語源

「推敲(すいこう)」は、文章や詩を書く時にどの言葉を使おうかと考えて、文章などを何度も書き直しながら良い作品を仕上げる事をいうんだよ。そんな「推敲」の語源は中国に関係しているんだ。

昔の中国に賈島(かとう)という人がいたんだけど、この人はロバの背にゆられて都の大通りを歩きながら詩を作っていたんだ。「僧は推す月下の門」というフレーズを思いついたんだけど、その漢字を「推す」にするか「敲(たた)く」にするかで迷っているうちに偉い人の行列にぶつかってしまったんだって。その時、どうして行列にぶつかったのか理由を聞かれた賈島は、正直に理由を答えただけでなく「推す」と「敲く」のどちらが良いかを質問したんだって。そこで偉い政治家は「敲くの方がいいと思う」と答えたので、最終的には「敲く」で落ち着いたらしいよ。

こうしたエピソードが元になって今の「推敲」という言葉が生まれたと言われているんだ。