「年寄りの冷や水」の語源
「年寄りの冷や水」っていうのは、高齢の老人が年齢に合わない危険な事や無理な事、出過ぎた行いをする様子を指して使われる表現だよね。自分の年を考えないで無茶をすると健康を害したりケガをする事だってあるから、それを嗜める(たしなめる)ために周囲が注意を促す意味で使う事もあれば、本人が自虐的に用いる事もあるよね。
そんな「年寄りの冷や水」の語源は、江戸時代に水を売って歩く人がいたというところからきているんだ。当時は隅田川の水を汲んで売っていたんだけど、これは決して飲むには適していない不衛生な水だったと言われていて、胃腸が弱い人が多い高齢者にとっては健康を害する場合もあったんだよね。そんな話から「年寄りの冷や水」という比喩が誕生したんだよ。