「虎の巻」の語源
参考書とか秘伝書なんかを「虎の巻」って言うのを知っているかな?言葉は知っていても何で虎なのかっていうのは知らない人が多いんじゃないかな?
実はこの「虎の巻」、中国の太公望っていう政治家が使った「六韜(りくとう)」っていう兵法書の中の1つなんだ。「六韜(りくとう)」は、「文、武、龍、虎、豹、犬」の6巻に分かれていて、その中の虎は「虎韜(ことう)の巻」と呼ばれていたんだ。特にこの「虎韜の巻」には戦法の中でも一番重要な奥の手が書かれている秘伝の書だったんだって。
この表現が次第に一般にも広まって、いつしか秘訣なんかを記した参考書なんかの事を「虎の巻」って呼ぶようになったんだね。