「濡れ衣」の語源
「ぬれぎぬを着せられる」とか「ぬれぎぬを着せる」なんていう表現で用いられる事が多い言葉だね。漢字では「濡れ衣」と書いて、雨水とか海水などで濡れた洋服の事を指しているんだよ。言葉の意味は「無実の罪」という意味があって、おおよそ平安時代くらいから使われるようになった言葉だと考えられているんだ。
語源は、色んな説があるんだけど昔話でよく聞かれるのは、継母が先妻の娘が美しいのを妬んで、わざと父親に誤解させるために漁師の濡れた衣服を寝ている娘の枕元において、漁師との関係を疑わせようと策略したという話だね。これが原因で父親は娘を殺してしまうんだけど、まさに「濡れた衣服のせいで無実の罪を着せられて殺されてしまった」という事になるよね。