「腹が立つ」の語源
何か自分の意思や心理に反するような事が起きた時は「腹が立つ」よね。でも何で「腹」なんていう表現を使うんだろうね。「腹が立つ」を真っすぐに訳してみると「お腹」が立ち上がるとか盛り上がるっていうイメージが強くなるよね。でもここでいう「腹」っていうのは、体の部位を表す「お腹」とは少し意味が違うんだ。
ここでいう「腹」っていうのは、心とか気持ちなんかを意味して使われているんだよ。昔から「腹にいちもつ抱える」何て言う表現があるように腹の中に感情が収められていると考えられていたんだよね。「立つ」というのは「激昂する」というような意味があるから、つまりは「腹が立つ」で「腹にある感情が激する」という意味になるんだ。
ちなみに「腹が立つ」という表現は「竹とり物語」の中でも使われているので、かなり古くから使われている表現だと考える事ができるよ。