「贔屓」の語源
「贔屓(ひいき)」っていうのは、自分が気に入った人を特別に可愛いがったり、他の人とは違う待遇をしたり、引き立てたりするような態度の事を指して使われる言葉だね。
「贔屓」という漢字自体は本来は「ひき」と読むのが本当なんだけど、長音変化して最初の母音が伸ばされて「ひいき」になったんだ。「贔」は、貝という文字が三つ合わさっているけど、これは三つ合わせて重い荷を背負う様子を意味しているんだよ。「屓」という字は、鼻息が洗いという意味があるから、二つの文字を合わせると「鼻息を荒くして力を込める」という意味になるね。この意味合いが転じて「鼻息を荒くして力むほど特定の人のために尽くす」という意味で「贔屓」という言葉が生まれたんだ。