滅相もないの語源由来

「滅相もない」の語源

「滅相もございません」なんて使い方をする言葉だね。意味は「どんでもない」とか「ありえない」とかいう意味で使われる事が多いかな。そんな「滅相もない」の語源は、仏教用語と関係があるんだよ。

仏教用語で「滅相」というのは、物事とか生物の移り変わりを四段階に分けて考えた時に使われる「四相」という考え方の1つなんだって。この四相では、物事がこの世に出てくる事を「生相」、存在し続ける事を「住相」、変化する事を「異相」、そして消えてなくなってしまう事を「滅相」としているんだ。この「滅相」が尽きてしまうと命も亡くなってしまうというところから「とんでもない」という意味が含まれて使われるようになったのが「滅相もない」という言葉なんだよ。