「矢継ぎ早」の語源
「矢継ぎ早」っていう表現は、「次々と」とか「息つく暇なく」といった感じの意味で使われる事が多い言葉だよね。そんな矢継ぎ早の語源は、「平家物語」に由来しているよ。
「平家物語」の一節に競(きほふ)はもとよりすぐれたるつよ弓(ゆみ)勢兵(せいびょう)、矢つぎばやの手きき大ぢからの甲の物」という表現があるんだけど、現代語にすると「競(きおう)という人は、言うまでもなく弓を引く能力に優れていて続けざまに矢を継いで射る事ができる有能の名人で、力の強さでも一番だ」というような意味になるんだ。この文献から「矢継ぎ早」という表現だけが取り上げられて一般的に使用されるようになったんだね。