やむを得ずの語源由来

「やむを得ず」の語源

「やむを得ず◯◯する事になった」なんていう使い方をする表現だよね。意味は、「仕方なく」、「どうしようもなく」、「しょうがなく」なんて感じで使われる事が多いかな。そんな「やむを得ず」という言葉は、漢字で書くと「止むを得ず」と書くんだよ。

語源は、「止む事を得ず」と言う表現の略だとされていて、この言葉自体は日本文学の「徒然草」に由来しているんだ。「徒然草」の中の一節には「一日の中に、飲食・便利・睡眠・言語・行歩、止む事を得ずして、多くの時を失ふ」という文章があるんだけど、これは現代語にすると「 一日の中で、食事やトイレ、昼寝やおしゃべり、散歩など、止むに止まれない用事で実に多くの時間を使ってしまうものだ」という意味なんだね。「徒然草」の中では「止めようと思っても止められない」事という意味で使われているんだ。