「油断」の語源
「油断して失敗してしまった?」なんて事あるよね。「油断」っていうのは気を許し注意を怠ってしまう言葉だね。そんな「油断」という言葉の語源には2つの説があるんだ。
まず1つ目は、「ゆったり」とか「のんびり」といった意味を表す「寛に(ゆたに)」という言葉の音が変化したという説。今でも四国の方の方言では「ゆっくりして下さいね」というような意味で「ゆだんなされ」なんていう表現を使う所もあるよ。もう1つの説は昔の書物に「王様が家臣に油の入った容器を持たせて、もしも1滴でもこぼしたら命はないぞ、と命じた」という話があって、そのエピソードから「油をこぼしたら命を断つ」=「油断」とされたと言われているよ。