「よしなに」の語源
時代劇なんかを見ていると「よしなに取りはからう」なんていうセリフが出てくる事があるよね。「よしなに」の本来の意味は、「良い具合に」とか「良いように」だったとされているよ。今も同じような感じで使われる事が多いけど、どちらかというと「よろしく」とか「適当にやって」とかいう意味で使われる事が多いような気がするね。
そんな「よしなに」の語源は、天孫二ニキネという人のお妃様「このはなさくやひめ」という人が三つ子を産んだ時のエピソードに由来しているんだ。三つ子が生まれた時に信濃地方の県主だった4人が一斉にお祝いに駆け付けたんだけど、その時に赤ちゃんを包んでいた胞衣を祀らせてくれないかと4人が同時に頼み込んできたんだって。でも胞衣は3つしかないからこれを4人で上手く分けてもらわなくてはいけなくて、そのお時に「よしなにはからう」という表現が生まれたと言われているよ。