「ろくでなし」の語源
何の役にも立たない人の事を「ろくでなし」って言うよね。「ろくでなし」の「ろく」は漢字で書くと「陸」となるよ。陸地は基本的には平らで真っ直ぐな場所と考えられているよね。この事から「陸」は正しいとかまともな様子を表す言葉として使われていたんだよ。つまり「陸でなし」という事は正しくない、まともな様子ではないという意味になるよね。これが転じて「役に立たない」という意味になったと考えられているんだ。
ちなみに昔の言葉で「宿六(やどろく)」っていう表現があるんだけど、この「宿六」の「六」はろくでなしの「ろく」なんだよ。「宿」は家の事で、「家に居るろくでなし」という意味で昔の奥さんが旦那さんに対して親しみとか軽んじる気持ちを込めて「この宿六が!」みたいに使ったのがこの表現なんだ。