開山の意味 登山用語

開山

開山(かいざん)とは、複数の意味がある。

【1】未踏峰の山が初めて登頂されたことをいう。【2】毎年夏になると海では海開きが行われるが、それと同様に山でも山開きが行われる。【3】仏教用語でも開山という言葉は使われており、寺院を山中に建立し、山の名前をそのまま寺号としたことから、開山(かいさん)と呼ばれている。仏教の場合においては、修行の場として閑静な場所が好まれ、山中に寺院や道場を建立してきたのである。

【1】の意味では、霊山と呼ばれる山は、その信仰関係者が修行を兼ねて信仰登山を行っていた。槍ヶ岳を開山したと言われる播隆上人もその1人である。【2】の意味では、上高地開山祭、白馬連峰開山祭など、全国各地の山で開山祭が行われる。開山祭は初登頂した人にちなんで開催されることが多く、上高地開山祭はウェストン祭とも言われている。【3】の意味では、比叡山延暦寺(天台宗総本山、最澄)、高野山金剛峯寺(真言宗、空海)などが分かりやすい。