クロロファイバーの意味 登山用語

クロロファイバー

クロロファイバーとは、ポリ塩化ビニル系の化学繊維のことである。「保温性」「吸水速乾性」といった特性を持ち、アウトドアウェアのアンダーウェアやインナーなどに使用された。

日本では帝人がこの繊維を開発・生産していたが、現在ではより優れた繊維が開発されていることもあり、クロロファイバーは生産されていない。「保温性」は、ウールを含むすべての繊維の中で、熱伝導率が低いので保温性があり、発熱体温を外に逃がさない。「吸水速乾性」は、吸収力に優れており早く乾くというものであった。

当時は、ウールやコットンのシャツと比較すると2.5倍のは早さで乾いたという。現在では保温性のあるもの、吸水速乾性のある素材は海外や日本の国内外のメーカーが新しい素材を開発している。なお、この繊維を使ったアンダーウェアは、当時は上下揃えて15,000円もしたという。ただ、どの繊維であっても、新旧の素材はともにナイロンかポリエステルである。