アタックの意味 登山用語

アタック

アタック(英語:attack)とは、ヒマラヤなどの高峰などで最終キャンプ地から頂上を目指して行動することをいう。または、困難な登攀を伴う登頂のことを指す場合もある。

ただ、アタック(attack)は、本来は「攻撃する」という意味であり、近代登山がアルピニズム精神論とともに日本にはいってきたときは、イギリスでもアタックを使っていたが、現在ではイギリスでもアタックという言葉は使われなくなっており、世界では「サミット・プッシュ(Summit Push)」が使われている。

サミット・プッシュとは、自分の体を自分で頂上まで押し上げる、という意味である。自然の象徴である山に対して攻撃を意味するアタックを使用するのは、自然に行かされている人間のおごりであると、みなされているのである。実際に名だたる登山家の中には、アタックという言葉はあたかも山を征服しにいくかのようであり、ふさわしい言葉づかいではないと考える人も多い。