アバランチ・ハザード・トライアングル
アバランチ・ハザード・トライアングルとは、雪崩は「雪崩地形」「不安定な積雪」「人と施設」の3つの要素によって引き起こされ、これらの要素をトライアングルで図示したものをアバランチ・ハザード・トライアングルという。
「雪崩地形」とは雪崩リスクがある地形のことで、リスクマネジメントの第一歩として、山を眺めた時に雪崩地形かどうかを見極めることである。これは登山におけるルート・ファンディングや休憩場所の選定などで最も重要なポイントとなる。「不安定な積雪」については新しい雪崩跡があるか、スロープテスト、音が聞こえるかなど、積雪層の具合を確かめる安定性テスト、気象条件など、あらゆる情報収集を駆使して積雪の状態を見極める。
「人と施設」は人的要因とも呼ばれ、経験によって適切な判断が下せることが重要であるが、不適切な行動をくりかえることで取得された経験は事故の原因にもなる。雪崩も自然現象の1つなので、雪のコンディションを見極め、それに応じた行動を取る。