スローロープの意味 登山用語

スローロープ

スローロープ(英語:through rope)とは、レスキューロープともいい、カヤックなどの川や海でのウォータースポーツで使用されるもので、登山においては沢登りで使用されている。

クライミングで使用するロープはナイロン素材であるのに対して、スローロープはポリプロピレンあるいはダイニーマと呼ばれる合成繊維素材で作られることが多く、水分を吸収せず水に浮くので重くならない、水分を吸収しないので凍らない、ダイニーマ素材の場合は、水に濡れても強度が落ちずに変わらない、というものである。

クライミング用ロープはナイロン製なので、水を吸収しやすく、重くなり、凍ってしまうなどの欠点があり、ウォータースポーツには不向きである。スローロープはレスキューロープとも呼ばれるように、水に浮くという性質を利用して、レスキューでも使われる。その場合は、ロープはスローバッグといい、投げる人はロープの先端2〜3mほど保持し、あとはスローバッグに入れたまま、要救助者のもとへ投げたりして、安全確保を行う。ロープだけだと水の流れがある中では流されてしまうが、バッグに入っていると要救助者がキャッチしやすくなる。バッグの色は黄色や赤色など目立つ色が使用されている。