ダウンボールの意味 登山用語

ダウンボール

ダウンボールとは、水鳥(ガチョウやアヒルなど)には、フェザー(羽)とフェザーの間に、ダウン(羽毛)というボール状の綿毛を持っており、これがダウンまたはダウンボールと呼ばれている。

ダウンボールは「保温性」「吸湿性」「コンパクト性」「軽量性」というすぐれた特性をもっている。「保温性」とは、ダウン同士は絡まず、たくさんの空気を含んでいることから断熱効果があり、保温性が高い。「吸湿性」とは、ウール(羊毛)と同じ化学成分(ケラチン=動物性蛋白質)を含むため、吸湿性・発散性を持ち、ダウン内の湿度をコントロールする性質がある。

「コンパクト性」とは、ダウンは軟らかくてしなやかさがあるので、力を加えるとかさは小さくなり、力を除くと元に戻る性質がある。「軽量性」とは、ダウンはたくさんの空気を含んでいるため、かさ(見た目)のわりには軽いのである。アウトドアで使用する、ダウンコートやシュラフなどはこのダウンの特性を生かして利用されている。