蝶々雲の意味 登山用語

蝶々雲(ちょうちょうぐも)

蝶々雲とは、蝶々のような形をしたちぎれ雲であり積雲の一種でもある。「蝶々雲が表われると雨が近い」ということざわがあるように、移動性高気圧の中心に表われる雲で、後続に低気圧や気圧の谷(気象現象のひとつ)がひかえているため、お天気が崩れて雨が降り出す可能性が高い。

雨が降り出すタイミングはその日だったり、翌日であったり、とお天気次第ではあるが、とにかく登山中に蝶々雲を見かけたら、長時間にわたる尾根歩きは避け、引き返すのが可能であれば登山中止して下山へ、山頂にいる場合は山小屋(山荘)に滞在するのがよい。登山においては、山の天気は変わりやすいため、比較的気象が安定している早朝に出発して、お昼前には登頂して午後3時頃までは下山というのが、原則になっている。

また気象情報は事前に把握してから登山を行うが、登山中は逐一チェックできない状況もある。そういう時は観望天気といい、空の様子を見て、お天気がどう変化するか判断できるようにしておくといい。