ツァッケの意味 登山用語

ツァッケ

ツアッケ(ドイツ語:Zacke)とは、2つの意味がある。ひとつ目は小さい岩峰または岩の顕著な突起のことである。もうひとつ目の意味はアイゼンの爪のことである。ツァッケは通常アイゼンの爪の意味で使われるほうが多いので、アイゼンについて挙げていく。

アイゼンは雪上・氷上歩行で滑らないことを目的にしているので、ツァッケは鋭利は刃物で構成されている。アイゼンを履いて歩くことをアイゼンワークというが、地表の形状に応じた歩行技術を意味するのはもちろんのこと、ツァッケを自分の片方の足やかかとなどに突き刺さないよう、歩く必要がある。

アイゼンについているツァッケの数で、目的の山行や機能性が異なり、ツァッケの数が多いほど、安定性が増すので傾斜の厳しい冬山や氷壁登攀向きになる。ツァッケの数が12本のアイゼンになると、つま先部分に2本ツァッケがつき、前爪ともいい、他のツァッケより長さがある。これは硬い雪上などにツァッケを引っ掛けられるようになっている。ツァッケの数が多くなるほどアイゼンが重くなるので、女性は10本ツァッケ、男性は12本ツァッケが薦められる場合がある。