九十九折(つづらおり)
九十九折とは、山道がまるでZ型にジグザグに折れ曲がっていることから、つづらおりという。登山道においては、ルートを最短距離で設定すると傾斜が急すぎて体力の消耗を招き、転倒した際に転落する可能性がある場合に、安全性を考えて、つづらおりの山道が設定される。こうすることで、全体としての登山距離は長くなるが、傾斜がおさえられることになる。
プロの登山家も傾斜のある高所では直登せずにジグザグに登りすることで、体力の消耗を抑えている。急な傾斜がある山ではどこもつづらおりの登山道が整備されており、中でも富士山のつづらおりの登山道は有名である。本七合目からジクザグのつづらおりの登山になり、本八合目から胸突き八丁という最も傾斜がきつい坂道になり、これを越えると山頂に到達する。本七合目が傾斜を抑えるようにして登山道が設定されているが、山頂近くは酸素が薄くなることもあり、混雑に加え、疲労感で足取りが重くなっており、一番しんどい区間でもある。