テルモスの意味 登山用語

テルモス

テルモス(ドイツ語:THERMOS)とは、ドイツ語ではテルモス、英語読みではサーモスとなる。テルモス社はドイツで1904年に設立されたメーカーで、世界で初めて真空断熱魔法瓶を開発した。

1907年にはイギリス・アメリカ・カナダでもドイツのテルモスから商標を譲り受け、この製品を販売するようになった。日本では日本酸素社が1978年に世界で初めてステンレス製の真空断熱魔法瓶を開発した。その後1980年に日酸サーモを設立し、1989年にイギリス・アメリカ・カナダのサーモス・グループを買収して傘下におさめ、本家のドイツのテルモス社も買収した。その後、2001年に日本酸素社のサーモス事業本部と日酸サーモ社を統合して、現在のサーモス株式会社が設立された。

このサーモスが、ステンレス製魔法瓶の「サーモス」を開発・製造し世界中で販売している。このサーモス社から「山専モデル」という山用の魔法瓶が発売されており、800mlという大容量で、厳冬期の凍てつく冬山でも、手袋をはずすことなく栓を開けられ、キャップ部分が凍ることなく使える製品である。熱湯を入れても、6時間後も80度、24時間後も60度という保温力の良さである。低体温症になりかけた時でも温かいお湯を飲んで体を温めることができる。