天水(てんすい)
天水とは、雨水を貯めたもの。水資源から離れている山小屋では、山小屋の屋根に降った雨水をドラム缶に貯蔵して使用している。飲用水として使用する場合は煮沸消毒が必要になる。
また大都市近郊の山小屋は大気汚染により天水を飲用水として使用することは、保健所の許可が下りないため、天水は生活用水として使い、飲用や食事の炊飯にはボッカ等が運んでくる水を使っているところもある。
日本では、かつては瀬戸内海諸島や南西諸島では海に囲まれていることから、飲用水として使える河川が限られていたうえ、井戸水なども水質が良くなかったため、多くの家では屋根についた雨水を貯水槽にためて 生活用水としていた。屋上にある貯水タンクがそうである。
現在では、高度な水処理技術やライフラインが整備され、天水に頼ることはなくなりつつある。とはいえ、庭がある家では、植木に水やりする必要も出てくるので、庭にバケツ等を置いておいて、雨水を貯めておき、そこから水やりする方法もある。