蜥蜴の意味 登山用語

蜥蜴(とかげ)

蜥蜴とは、お天気の良い日に屋外(山)で昼寝する姿が、トカゲが岩の上でじっとしている姿に似ていることから、そう呼ばれている。昼寝とまでは行かなくても、寝そべっていることも蜥蜴という。

夏の日差しが強い時期を除いて、山頂などに到達したあと、山小屋あるいは開けている安定した場所で休憩を取ることが多い。休憩時に昼食などを取ると、満腹感と疲労感に加えて風が心地よくて、眠気がおそってくることがある。そういう場合30分〜1時間くらい、昼寝すると、元気になり、下山あるいは次のポイントに進むことができる。ただし、この時、滑落や落石のおそれがない安全な場所であるのはもちろんのこと、貴重品などに十分注意を払う。

また、気持ち良くて寝過ぎて気がついたら夕方になってしまい、道が暗くなって遭難することのないようにする。ちなみにトカゲといえば、島根県隠岐にトカゲ岩がある。火山活動による地殻変動で自然に出来上がったもので、まるでトカゲが崖を登っているように見えることから、トカゲ岩と呼ばれている。