二次林の意味 登山用語

二次林(にじりん)

二次林とは、原生林が山火事や土石流、あるいは伐採などが原因で破壊された後、自然に再生した森林を二次林という。一次林とは天然林や原生林を指し、これが自然に再生したものが二次林といわれる。

この再生過程は、破壊を免れた周囲の樹木の種子が、その場所に着地しやがて芽を出し、成長していく。同じ種類・同じ年輪の木がそろって植生する事が多い。日本の森林では二次林はカンバやマツ類が多い。特にアカマツ類は痩せた土壌にも強く、短期間で生育できる樹木でもある。

なお、一次林が人間の手によって伐採されたとしても、自然に再生した森林は二次林と呼ばれるが、人間の手によって伐採された後に植樹された場合は人工林という。住宅木材として使用される木は、林業によって管理されているが、近年は安価な外国産材におされており、国内の林業は衰退の一方で人工林は放置されるようになっており、保水力がないため土石流を引き起こす一因にもなっている。二次林は多様な植生があるのに対して、人工林は単一の植生だからである。