日本山岳協会の意味 登山用語

日本山岳協会

日本山岳協会とは、1955年に36都道府県(当時の沖縄はアメリカ領だったので対象外)からなる山岳連盟によって「全日本山岳連盟」が設立される。

1960年に「日本山岳協会(全日本山岳連盟と日本山岳会による共同設立)」を設立する。1968年に「社団法人日本山岳協会」となる。2013年4月に「公益社団法人日本山岳協会」となり、現在に至る。この「日本山岳協会」設立の背景には、設立前は、日本体育協会による海外登山助成金は、日本山岳会が独占している状況だったため、社会人山岳会による海外登山は大変困難であり、不満が高まっていたことがある。こうして設立されてからは、日本体育協会からの助成金は日本山岳協会に入るようになり、ここで各山岳会に分配するようになった。

1968年には共同管理を止め、都道府県岳連によって構成する組織に変更した。これをもって日本山岳会は東京支部を廃止し、東京都山岳連盟傘下に入った。この一連の動きは日本山岳会によって主導されたともいえる。現在は日本の登山界を統括する組織として、世界の主要な連盟に加盟しており、傘下会員が活動できる場を整えている。