ヌバックの意味 登山用語

ヌバック

ヌバックとは、牛皮の加工革で靴に使用されることが多い。牛皮の表面をバフしてベルベット状態に起毛させた革のことである。ここまで書くと似たようなものにスエードを連想させるが、スエードは革の裏をバフして起毛させたものであり、ヌバックのほうがマットな質感があるのが特徴である。

ヌバックは革の表面が加工されて起毛しているため、汚れが根元まで入り込むことはないので、普段の手入れは、専用のブラシ等で汚れを払う程度で十分である。山から帰ってきたら、できるだけ早めに泥汚れな砂汚れなどを汚れを洗い流す。革製品は水に強いので水にぬらしても問題はない。革は生きているので、使用後は汚れを落としたあと、陰干しで乾燥させてワックスなどの栄養分を与えるなどこまめにケアし、時々フルメンテナンスを行うと使用状況によるが10年はもつといわれる。栄養分が不足した革は、まるで紙のようにパサパサに乾いたものになってしまう。(全く手入れ無しで防水スプレー程度では約3年しかもたないといわれる。)

なお、鹿の革をヌバックと同じように加工したものは、バックスキンと呼ばれる。