登り優先の意味 登山用語

登り優先

登り優先とは、狭い登山道で登山者どうしがすれ違うときに、下りの者が登りの者に道を譲る習慣のこと。この理由はガレ場など落石の可能性がある場所で、下りの人が先にルートに入ると落石を発生させる可能性があること、登りはしんどいのでたびたび立ち止まったりするとペースが崩れるなどさまざまな説がある。

決定的なのは、登りの人と下りの人の視野の広さの違いであると言われている。登りの人はしんどいため、どうしても視線が地面を向きがちになり、また斜面に沿って上を見ることが多い。下りの人は、下りの大変さがあるが、視野は開けているので、どこで待機するかポイントを確認しやすい。そのことから登り優先という事が言われているが、何が何でも登り優先というわけではない。ケースバイケースに応じてである。特に岩稜などの場合は、登りも下りもかなり怖いが、下りの方が高度感がある分、相当緊張しているので、登る側が道を譲った方がいい場合もある。

また前方に団体客登山者が大勢いる場合は、こっちが先に行った方がよい場合もある。