パーティカルアイスの意味 登山用語

パーティカルアイス

バーティカルアイス(英語:vertical ice)とは、垂直の氷壁のことである。アイスクライミングでは、バーティカルアイスのクライミングが主になり、アイスアックスまたはアイスバイルを両手に持ち、アイスクライミング用アイゼン(クランポン)を両足に装着して、ヘルメット、安全確保の上、クライミングを行う。岩登りやフリークライミングと同様に、三点支持が基本になる。

アイスクライミングには二つの三点支持の基本姿勢があり、ひとつは腰を伸ばした姿勢と、もうひとつは腰をおろした姿勢である。この姿勢を基本として交互に繰り返しながら上に登っていく。まず、腰を伸ばした姿勢の場合、両腕の脇を締め、両足は平行に立つ。この時に腰と両脚は表面につくようにし、顔は上を見ている。もうひとつの、腰を下ろした姿勢の場合、両腕は伸ばした状態で腰を下ろし、バイルとアイゼンの爪が氷壁に食い込むようにする(ぶらさがる姿勢ではないので注意。)アイゼンを氷壁に蹴り込む時、前爪を上・かかとが下になるように蹴り込み、決して前爪が下向き・かかとが上にならないようにする。

そしてバイルは手全体で握って打ち込み、決してブラブラしないようにすること。アイゼンとバイルの打ち込み方、三点支持の二つの基本姿勢をわすれずに、この繰り返しで登っていく。この時、腕の力に頼らず、足の力で登ると、腕の疲労が軽減される。