早立ちの意味 登山用語

早立ち(はやだち)

早立ちとは、登山では「早立ち」「早着き」が基本とされ、日の出と共に出発し、日の出前には下山あるいは山小屋についているという意味である。

これはどういうことかというと、早く出発すればそれだけ行動時間に余裕を持たせることができ、山は暗くなるのが早いこともあり、特に夏山では午後になると雷が発生しやすくなることから、少なくともお昼すぎまでには下山あるいは山小屋に着いているのが望ましいとされたのである。早立ちする登山者は早朝3時に起床することも珍しくない。

人気登山ルートであれば、ピーク部分が渋滞することもあり、後になるほど待たされるという事情があるので、これを避けるために早立ちする登山者も多い。ただ、起床時間は登山者によってまちまちなので、山小屋泊であれば、周囲の人を起こさないよう、寝る前にあらかじめ用意しておいてすぐに出られるようにする、テント泊であれば、テントを撤収して次に向かうことも考えて起きる必要がある。中には下山するのみで遅立ちの登山者もいるので、朝は静かに、がマナーである。