パルスオキシメーターの意味 登山用語

パルスオキシメーター

パルスオキシメーターとは、血液中の酸素濃度を測るための医療機器で、脈拍数と経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2値)を図ることができる。携帯型のパルスオキシメーターが発売されており、指先を挟んで測定できるもので、指を傷つける必要がなく、手軽に測定できる。

登山においては、高山病にかかっているかどうかを判断できるため、高所登山を行うプロ登山家たちはもちろん、海外トレッキングツアーなどでルートが標高3,000mを超えるところではガイドは必ず携帯している。健康な人は、平地でSpO2値が96%〜99%であり、例えば富士山頂で高度順化できているとSpO2値は90%前後と言われている。高山病が発症するのはSpO2値が90%以下になると発症すると言われている。

このパルスオキシメーターは1977年に当時のミノルタカメラ社(現在コニカミノルタセンシング社)によって、世界初の指先測定タイプのパルスオキシメータが商品化されている。この商品はアメリカ・ヨーロッパで更に改良されてきた。そして1997年に腕時計タイプのものがコニカミノルタによって発売され、携帯型のパルスオキシメーターが世に出回るようになった。