ハンワグの意味 登山用語

ハンワグ

ハンワグ(Hanwag)とは、1921年、ドイツでハンス・ワグナー(Hans Wagner)によって設立された、登山靴メーカー。1919年、ハンス・ワグナーは、「ダブル・スティッチ」という当時の数少ない靴職人だけがマスターしていた、技法を習得し、1921年には自分自身のお店を開き、これが現在のHanwagである。

1936年の冬季オリンピックで最初のスキー靴を生産した。このとき、ハンスの甥であるジョゼフ・ワグナー(Josef Wagner)がハンスの仕事場で修行しており、のちに経営を任されるようになる。1940年には「ダブル・スティッチ」縫法は機械で行われるようになった。1970年にはHaute-Routeという山岳スキー靴を開発している。

やがて1980年には当時のドイツのトップクライマーセップ・グシュウェントナー(Sepp Gschwendtner)の薦めにより、登山靴の製造に着手した。おりしも、トレッキングが盛んになり始めており、ハンワグの高性能で履きやすい靴は支持され、現在でもトレッキングシューズとハイキングシューズはHANWAGと認識されている。2004年には後継者不在により、Fenix Outdoor AB社の傘下に入り、HANWAGとしてのブランドの生産は続けられている。現在でもハンワグのブランド力は大きい。なお、LOWAとは創業者同士は兄弟であった。