ビーコン
ビーコンとは、英語のAvalanche beaconをビーコンと呼んでいる。雪崩に巻き込まれた人を発見するための携帯型の電波送受信機のことである。
雪崩が発生する可能性がある場所を通過するとき、ビーコンを送信状態にしておく。雪崩が発生してしまった場合、無事だった人が、自分のビーコンを受信モードに切り替えることで、信号やランプ点滅などで、遭難者の場所を探すことができるものである。
雪崩発生後、遭難者の生存率は15分以内であれば92%、15分を過ぎると生存率が下がり、35分以内で30%、130分になると3%というデータがある。とにかく1秒でも早く遭難者の場所を特定し、掘り起こす作業を始めることになる。最近では雪崩対策の「三種の神器」と呼ばれる道具があり、ビーコン、プロ―プ(ゾンデ棒とも)、スコップが必携とされている。特にビーコンを携帯していると一刻でも早い救助活動ができるので、冬山登山者は山の難易度に関わらず、持っているとよい。また使用方法、捜索方法など事前に雪山訓練しておくとよい。