ピオレドール賞の意味 登山用語

ピオレドール賞

ピオレドール賞とは、1991年に創設され、その年の優れた登山家に贈られる賞である。登山界のアカデミー賞という異名があり、困難な山岳登攀を成し遂げた登山家を称えるもの。

フランスの山岳雑誌「MONTAGNES(モンターニュ)」などが中心になって主催しており、受賞者には賞金の代わりに、Piolet d'Or(ピオレドール、フランス語で金のピッケルの意味)が贈られる。2009年に谷口ケイ氏・平出和也氏のペア、天野和明氏・一村文隆氏・佐藤祐介氏のグループが、日本人登山家として初めて受賞している。

現役の世界トップクライマーが審査員を務めているが、登山とは山と向き合うものであり、価値観も登山家によって多種多様でありこれといった解はない。審査基準をめぐって、毎年論争を引き起こしている。また、この賞を真似て、アジア・ピオレドール賞、日本ピオレドール賞などの賞が設立されている。各国独自のピオレドール賞のようなものもあり、さまざまな賞が乱立しているとの批判もある。