ビバークの意味 登山用語

ビバーク

ビバーク(ドイツ語:Biwiak)とは、怪我や天候不良などのトラブルで緊急に露宿する場合や、野宿をいう。ビバークにも2通りあり、フォーカストビバークは予定していた不時露営、フォーストビバークは予期せず露営することをいう。ここでは緊急時におけるフォーストビバークを中心に取り上げていく。

予定より遅れてしまい山小屋にたどり着く前に暗くなってしまった、天候が急に悪化してしまい足元が見えないほどの霧が出てきた、雷が鳴り出した、道を間違えてしまい迷ってしまった、など色々なケースがあるが、そういった場合はむやみに動きまわらずにその場でビバークすることである。登山には最低必需品の装備はもちろんのこと、予測不可能な事態に備えて、ツェルトと呼ばれる簡易テントをザックにしのばせておくことである。このツェルトをかぶってじっとしているだけでも風雪雨から体を守ることができる。遭難で亡くなる登山者の死因は凍死が多い。

積雪期の登山はそれなりの装備をしているだろうが、夏山であっても、山の気温は里に比べてかなり冷え込む。風雪雨にさらされていると服が濡れて体が冷えて低体温症を引き起こしてしまう。だからこそ、風雪雨をしのげるモノが1枚でもあれば、体を守ることができる。天候が回復してから行動開始することである。