ビレイループの意味 登山用語

ビレイループ

ビレイループ(英語:belay loop)とは、ハーネスの前部分に付いているテープの輪のことである。ウエストベルトとタイインループ(左右のレッグループを1つにまとめたもの)をつなぐ輪になっている。

UIAA(国際山岳連盟)基準で、ビレイループの強度は最低15kNと規定されており、15kNの荷重を3分間保持することができないと、検査にパスしない。販売されているハーネスのビレイループは22〜26kNを確保できるよう設計されており、ハーネスの中で最も強度が強い部分である。ハーネスを製造しているメーカーから取扱い説明書が出ており、装着時の詳細が書かれているので熟読し、誤った方法で着用しないようにする。

ロープは、ウエストベルトの輪とタイインループの2つの輪に掛けて結ぶ。ビレイループに掛けるのは、ロッキングカラビナ(安全環付きカラビナ)を掛けてから、確保器具・下降器具を装着する。なお、スリングをビレイループに結ぶやり方は、ビレイループを摩擦により消耗させるので、ロープと同じように結ぶようにする。