フィックスロープの意味 登山用語

フィックスロープ

フィックスロープ(英語:fixed rope)とは、固定ロープのことである。岩場あるいは山稜などの難所で、フィックスロープをセットし、自分の体に装着しているハーネスとフィックスロープを、ユマールまたはスリングをカラビナ(または安全環付きカラビナ)を使用して結び、安全確保したうえで登攀するのに欠かせないアイテムである。

たとえば、岩場をトラバース(横切ること)するときは、すでに設置されている固定ロープ(鎖場)を、自分のハーネスとユマールあるいはスリングで接続して、行動する。垂直、水平どちらでも動くことはできる。たとえば、エベレスト登山では、シェルパによってルート工作がなされ、その時にシェルパたちによって、エベレストのC4から頂上まで2000mものロープを用いてフィックスロープが張られる。この時にシェルパ達は酸素ボンベも含み、ロープなど1人25kgの重量の荷物を持って、ルート工作を行うのだという。これがエベレストが登山家ではなくても登山できるようになった理由だろう。