フットペネトレーション
フットペネトレーション(英語:Foot penetration)とは、日本語で侵入という意味である。人の手が入っていない積雪面で足を踏み入れた時、足がどのくらい雪中に入るかで雪の状態(どのくらい圧雪になっているかなど)を確認できる。
1回だけではなく1日に複数回を同じ場所でフットペネトレーションを行うことでより雪の状態が把握できる。たとえば、麓に前泊して、翌日早朝から登山開始する場合は、前日夜と当日朝にフットペネレーションを行うなどである。雪が硬く締まっていれば圧密状態になりつつあり、雪が柔らかければまだ圧密になっておらず強風が吹くとウィンドスラブ(アイスバーンの一種)を形成する可能性がある、といったことが予想できる。
なお積雪状態について圧密という言葉がよく使われるが、圧密とは「堆積物の堆積が減少する作用」とあり、簡単に言えば、すでに積雪している雪面に新たな降雪による積雪があると、雪の重みで下へ沈み雪同士が結合して固くなることである。スキー場では圧雪機でゲレンデをならしてスキーしやすいようにしているが、それと同じ原理である。