フライシートの意味 登山用語

フライシート

フライシートとは、テントの外側に覆うシートのことである。テント泊をする場合、フライシートなしのテントのみだと、直接、外気がテントに当たり、かつテント内にいる人間の息によって、テント内側の天井が結露しやすくなる。

また、雨が降った場合、テントが濡れてしまい、撤収するときに拭いたり干したりしなければならず、一苦労することになる。そこにテントの上にもう1枚フライシートを掛けることで、これらの問題が解決される。まずテントとフライシートの間に空間ができるので、そこに結露ができることになる。また雨が降った場合も、フライシートが濡れるのみで、テント本体が濡れたり、雨が中に入ってくるのを防ぐこともできる。

特に厳冬期の冬山でのキャンプでは、フライシートがあると、保温性が異なるのである。フライシートはテントの装備品一式に含まれている場合もあれば、オプションとして別買いの場合もある。フライシートもテントも風で飛ばされないよう、ペグで固定することは忘れないようにする。