プラスチックブーツの意味 登山用語

プラスチックブーツ

プラスチックブーツとは、プラスチック製の冬山用の登山靴のこと。プラスチック性のスキー靴と同じように外側をプラスチックで覆われており、固くて足が曲げにくく、また足の形に馴染まない。また、防水性・保温性は高いが、透湿性はないので、足が汗で濡れてやすく、冷えると凍傷になりやすい。プラスチック素材は劣化すると突然割れたりすることがある。

一方で残雪期は、防水性が抜群なのでプラスチックブーツは向いているともいえる。現在はプラスチックブーツを製造しているメーカーは少ないが、スカルパなどが製造している。プラスチックブーツの良さは、保温性の他に、耐寒性があるので、厳冬期の冬山テント泊の時、プラスチックブーツをテントの外に置いても凍る事がない。

現在はゴアテックスの防水透湿性素材を使ったナイロン製の登山靴や革製の登山靴が主流だが、革製の登山靴は履いていない時に凍ってしまうので、厳冬期の冬山のテント泊ではシュラフ(寝袋)に靴を入れて寝るほどである。