ベースキャンプの意味 登山用語

ベースキャンプ

ベースキャンプとは、登山で根拠地とする基地のことで、必要となる物資(食糧など)を集積する場所。Base Campの頭文字をとってBCと表わされることもある。

ベースキャンプというと、誰もが知っているエベレスト登山隊のベースキャンプが挙げられる。エベレスト登山のベースキャンプは標高5300mの位置にあり、登山隊は高所順応のため、4週間〜8週間滞在して体を低酸素状態に慣らしていく。体が高所順応するまで2週間かかると言われており、かつ、山の天気の状態が良い時を見極めて出発するので、長期間の日程が必要になる。

各登山隊で雇ったシェルパがベースキャンプを設営し、食糧などその他必要支援物資を荷揚げしてくれる。たとえば、料理はシェルパの料理が得意な人が作っており、登山隊の国籍に合わせた食事が提供されれ、飲み物は粉末状のものをお湯に溶いて飲むタイプが多く好きな時に飲めるようになっている。テントは個人テントが割り当てられており、2〜3人で使用する。トイレも用意されており、担当の人が回収している。シャワーは水が貴重なので1〜2週間に1度くらい、頭からお湯を少しずつかける程度。

その他、ゲーム等があり、個人で思い思いの時間を過ごす。PCも使えるようである。テントでじっとしているのではなく、ベースキャンプからある程度の標高までの登降を繰り返し、または休養しながら体を慣らしているのである。この間、メインテントで作戦会議が行われたりもする。エベレストの例は大規模であるが、日本の山岳でもベースキャンプを設営しての登山は普通に行われている。